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VTuber市場規模、2025年度は1260億円に到達すると予測 前年度比120.0%の成長 – KAI-YOU


市場調査を手がける矢野経済研究所が4月28日、2025年度のVTuber市場の規模について、前年度比120.0%の1260億円に達するとの予測を発表した。

同社では、2024年11月から2025年3月にかけて、国内のVTuber事務所やプロジェクトを運営する企業などを対象に、市場調査を実施。

グッズ、ライブストリーミング、BtoB(タイアップ広告、IPライセンスによる版権・商品化権ビジネス)、イベントのセグメント別の動向に加え、参入企業の動向、VTuberの将来展望を明らかにしている。

成長は落ち着くも、依然拡大傾向にあるVTuber市場

今回明らかにされた2025年度のVTuber市場規模の予測値は、矢野経済研究所が3月28日に発売した調査レポート「2025年 VTuber市場の徹底研究 ~市場調査編~」(価格:19万8000円)に掲載されたデータの一部。

矢野経済研究所は発表の中で、VTuberを、2016年のキズナアイ(現KizunaAI)さんの登場ではじまった新興の表現手法と定義。コロナ禍の行動制限下における自宅での動画視聴需要の高まりを受けて、市場が急成長したと見ている。

現在はにじさんじホロライブぶいすぽっ!あおぎり高校などの有名事務所に所属する企業勢のみならず、個人勢と呼ばれるVTuberでも存在感を放つタレントは多い。

矢野経済研究所によると、2023年度のVTuber市場規模は、前年度比153.8%の800億円に拡大(VTuber事務所運営企業の当該事業売上高ベース)。

セグメント別に内訳をみると、2023年度はグッズが445億円(構成比55.6%)と過半数を占め、ライブストリーミングは160億円(同20.0%)、BtoBが131億円(同16.4%)、イベントは64億円(同8.0%)と続いた。

同社は、「急成長期に比べれば伸び率は落ち着いてきている」としつつ、市場は拡大傾向にあると分析。2024年度の市場規模は1050億円を見込んでおり、2025年度は前年度比120.0%の1260億円規模になると予測している。

IPとインフルエンサーの2つの特性を有するVTuber

矢野経済研究所は発表の中で、VTuberを「IP(Intellectual Property:知的財産権)とインフルエンサーの2つの特性をもつ」と分析し、YouTuberや声優との違いを指摘している。

その上で、VTuberはアニメルックなビジュアルで活動していることから、キャラクターデザインを用いたグッズ販売や、ゲームやアニメのキャラクターとしての作品出演など、IPライセンスビジネスとして活用されることが多いとした。

しかし、VTuberはアニメのキャラクターではない。演者(中の人)が視聴者とリアルタイムで掛け合いを行い、身近な出来事について語るなど、演者のオリジナリティが反映された新しいキャラクター像を提示したと分析する。

そのため、アニメのキャラクターのような見た目をIPとして活用するのみならず、演者固有の“生の声”で情報を発信するインフルエンサーとして活躍できる。なかでもVTuberの好みと親和性の高い企業とのタイアップはファンの共感も得やすく、高いエンゲージメントが実現するという

VTuberは国内ではいちジャンルとしての地位を確立し、黎明期のライブストリーミング収益に依存した構造から、グッズやBtoBなど多岐にわたる展開を実現してきた。

また、多くのVTuber事務所が海外向けにサービスを開始し、海外ファンの獲得を進めているほか、海外でもVTuber事務所設立の動きが増えている。

現在、ファン数の増加のみならず、収益化の事業領域が拡大していることから、VTuber市場はさらなる成長が期待されると、矢野経済研究所は締めくくっている。

【調査概要】
1.調査期間: 2024年11月~2025年3月
2.調査対象: VTuberをマネジメントする事務所/プロジェクトを運営する企業等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、アンケート調査、電話による調査、ならびに文献調査併用

©2025 Yano Research Institute Ltd. All Rights Reserved.

ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。
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